得点効率について

2010年05月16日

 昨日の香川オリーブガイナーズVS愛媛マンダリンパイレーツの一戦は3-0でガイナーズの勝利でした。

 3-0という試合結果だけを聞いた人は締まったいい試合だったという印象を受けるかもしれませんが、球場で試合観戦をしていた人間はまったく違った印象を持っているでしょう。

 残塁数は両軍合わせて20。(香川11、愛媛9)
 9回の裏を除くと毎回ランナーが出ています。
 両チームともに粘り強く守ったという見方も出来ますが、どちらかというと攻め方が中途半端だった印象が強いです。

 特に香川は12安打を放ち、四球3つ、失策による走者が2人と進塁がひとつ。
 7~8点くらい取れていた数字です。

 アメリカには野球学会の測定基準(セイバーメトリクス)というものがあり、試合データを客観的に分析する指標がいくつもあるのですが、その中で得点貢献度(RC)というものがあります。
 安打・四死球・盗塁・犠打などの数字から導き出され、本来は選手個人のシーズンを通じての得点力を計る数字ですが、チーム全体の得点力を計ることも出来ます。

 ちょっと複雑な計算式なので紹介は省きますが、昨日の試合だと両チームのチームRCは

   香川OG  5.54
   愛媛MP  0.79


 つまり香川は5~6点、愛媛は0~1点の得点力があった、という計算結果になります。
 この公式には失策が含まれていないので、3つの失策を考慮に入れると香川の得点力は6.60。
 香川の実得点は3点ですから、得点効率の悪さが浮き彫りになります。

 とはいえ、野球はグラウンドで起こることがすべてです。
 セイバーメトリクスは机上の数字でしかなく、目安にはなっても試合結果が導き出されるわけではありません。
 ただ、そういう物差しを持っておくと野球というゲームを色々な視点から見られるので、便利なツールではあります。

 こうしたデータと球場で受けた印象を交えながら、野球の奥深さを語るのがこのブログの趣旨になります。

 本当はもっとプレーに触れて、どこで流れが切れたのかを書く予定でしたが、そろそろ出発しなくては大洲の試合に間に合わないので、今日はこの辺で。


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