同点の最終回裏、無死1・2塁
2010年05月04日
昨日レクザムスタジアムで行われた香川オリーブガイナーズVS高知ファイティングドッグスの一戦を観ながら、頭の中をよぎった試合のシーンがあります。
昨年9月に高知ファイティングドッグスと長崎セインツとで行われたリーグチャンピオンシップの第2戦。
正午に開始したこの試合は9回を終えて4-4の同点。
アイランドリーグの公式戦には延長戦はありませんが、チャンピオンシップの試合規定により試合は延長にもつれ込みました。
その後も両チームの投手が好投を続け、延長15回へ。
午後5時を回り、小雨の降る空はすでに暗く、ナイター設備のない高知球場では実質的に最終回です。
その15回裏、先頭の龍央選手が2塁打で出塁すると、続く梶田選手は敬遠気味の四球。
無死1・2塁となり、ここで代打・大西選手が登場しました。
さて、昨日の試合の9回裏に話題を変えます。
9回の裏、スコアは3-4でガイナーズが1点を追う展開でした。
先頭の金井選手が四球で出塁し、続く藤嶋選手の安打で無死1・3塁。1塁走者に代走・枡田選手が送られます。
バッターは前の打席でホームランを打っている国本選手。ネクストバッターサークルでは大松選手が準備していました。
国本選手への2球目が暴投となり、3塁走者が生還、枡田選手も2塁へ進塁。
カウントが2ボールナッシングということもあり、国本選手は敬遠気味の四球。
同点の9回裏、無死1・2塁というシチュエーションの完成です。
打順は9番・甲斐選手ですが、ここで告げられた代打は大松選手ではなく、上ノ下選手。
ドッグスベンチも動き、一塁手を林選手から今中選手に変えてきます。
林選手はもともと俊足の遊撃手。この試合も代走で途中出場していました。
上ノ下選手は送りバントを試みますが、2球ファールの後のスリーバントは一塁寄りの強いゴロ。
チャージしてきた今中選手から3塁に送球され、2塁走者が封殺。
ランナーが入れ替わりワンアウト。
1死1・2塁となりました。
この後、大原選手が死球で出塁し1死満塁となりましたが、後続が倒れゲームセット。
4-4の引き分けに終わりました。
再び去年のチャンピオンシップ第2戦の話をします。
15回裏、無死1・2塁で代打として打席に立った大西選手ですが、初球に送りバントを決めました。
1死2・3塁から8番・飯田選手は敬遠気味の四球で1死満塁に。
この後、代打のオ・ムヨル選手のバットから代打サヨナラ満塁ホームランが産み出され、アイランドリーグ史上最も長い試合が最も劇的な形で幕を閉じました。
同じ最終回1死満塁というシチュエーションから勝ったドッグスと、勝てなかったガイナーズ。
その差はシチュエーションに至るまでのプロセス、無死1・2塁での送りバントの場面に収斂します。
野球というゲームには流れが存在し、ワンプレーでイニシアティブが変わります。
昨日は無死1・2塁の場面ではガイナーズに試合の主導権がありましたが、戦術どおりに送りバントを決められなかったことで精神的優位が消失してしまいました。
チャンピオンシップのドッグスは無死1・2塁からきっちりと送りバントを決め、流れを手放すことはしませんでした。
昨日の試合は、ワンプレーでゲームの結果が変わる野球の面白さが見られた試合ではありました。
昨年9月に高知ファイティングドッグスと長崎セインツとで行われたリーグチャンピオンシップの第2戦。
正午に開始したこの試合は9回を終えて4-4の同点。
アイランドリーグの公式戦には延長戦はありませんが、チャンピオンシップの試合規定により試合は延長にもつれ込みました。
その後も両チームの投手が好投を続け、延長15回へ。
午後5時を回り、小雨の降る空はすでに暗く、ナイター設備のない高知球場では実質的に最終回です。
その15回裏、先頭の龍央選手が2塁打で出塁すると、続く梶田選手は敬遠気味の四球。
無死1・2塁となり、ここで代打・大西選手が登場しました。
さて、昨日の試合の9回裏に話題を変えます。
9回の裏、スコアは3-4でガイナーズが1点を追う展開でした。
先頭の金井選手が四球で出塁し、続く藤嶋選手の安打で無死1・3塁。1塁走者に代走・枡田選手が送られます。
バッターは前の打席でホームランを打っている国本選手。ネクストバッターサークルでは大松選手が準備していました。
国本選手への2球目が暴投となり、3塁走者が生還、枡田選手も2塁へ進塁。
カウントが2ボールナッシングということもあり、国本選手は敬遠気味の四球。
同点の9回裏、無死1・2塁というシチュエーションの完成です。
打順は9番・甲斐選手ですが、ここで告げられた代打は大松選手ではなく、上ノ下選手。
ドッグスベンチも動き、一塁手を林選手から今中選手に変えてきます。
林選手はもともと俊足の遊撃手。この試合も代走で途中出場していました。
上ノ下選手は送りバントを試みますが、2球ファールの後のスリーバントは一塁寄りの強いゴロ。
チャージしてきた今中選手から3塁に送球され、2塁走者が封殺。
ランナーが入れ替わりワンアウト。
1死1・2塁となりました。
この後、大原選手が死球で出塁し1死満塁となりましたが、後続が倒れゲームセット。
4-4の引き分けに終わりました。
再び去年のチャンピオンシップ第2戦の話をします。
15回裏、無死1・2塁で代打として打席に立った大西選手ですが、初球に送りバントを決めました。
1死2・3塁から8番・飯田選手は敬遠気味の四球で1死満塁に。
この後、代打のオ・ムヨル選手のバットから代打サヨナラ満塁ホームランが産み出され、アイランドリーグ史上最も長い試合が最も劇的な形で幕を閉じました。
同じ最終回1死満塁というシチュエーションから勝ったドッグスと、勝てなかったガイナーズ。
その差はシチュエーションに至るまでのプロセス、無死1・2塁での送りバントの場面に収斂します。
野球というゲームには流れが存在し、ワンプレーでイニシアティブが変わります。
昨日は無死1・2塁の場面ではガイナーズに試合の主導権がありましたが、戦術どおりに送りバントを決められなかったことで精神的優位が消失してしまいました。
チャンピオンシップのドッグスは無死1・2塁からきっちりと送りバントを決め、流れを手放すことはしませんでした。
昨日の試合は、ワンプレーでゲームの結果が変わる野球の面白さが見られた試合ではありました。
Posted by しばちゅー at 08:48│Comments(4)
│野球全般
この記事へのコメント
野球の醍醐味が伝わります。
今後も楽しみにしてます。
(^-^)/~~
今後も楽しみにしてます。
(^-^)/~~
Posted by ウインク'-^バード at 2010年05月04日 10:18
いつもいつも熱い声援 頭が下がります
昨日の試合展開は速報で見てましたけどワンチャンスを掴むか逃すか
大きな分岐点がはっきりとしたゲームだったようで・・・
連勝のプレッシャーも抜けたことですし今日から再びがんばってほしいモンですね
昨日の試合展開は速報で見てましたけどワンチャンスを掴むか逃すか
大きな分岐点がはっきりとしたゲームだったようで・・・
連勝のプレッシャーも抜けたことですし今日から再びがんばってほしいモンですね
Posted by コ~タ at 2010年05月04日 10:59
>ウインクバードさん
ありがとうございます。
こっちのブログでは野球ファンとしての目線で書いていこうと考えています。
これからもよろしくお願いします。
ありがとうございます。
こっちのブログでは野球ファンとしての目線で書いていこうと考えています。
これからもよろしくお願いします。
Posted by しばちゅー at 2010年05月05日 09:20
>コ〜タさん
お仕事お疲れさまです。
残念ながら、昨日も勝ち切る事ができませんでした。
今日は勝てるよう、精一杯応援します!
お仕事お疲れさまです。
残念ながら、昨日も勝ち切る事ができませんでした。
今日は勝てるよう、精一杯応援します!
Posted by しばちゅー at 2010年05月05日 09:24